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保護時の仔犬

手で保護が可能なのは生後1週間~生後5週まで

野犬の母犬の様子を、見守ってくださっているボランティアさんに協力いただいて、日々お腹をチェックしています。

母犬は産後、お乳が垂れる為「どこかに産んでいるな」と知ることができます。

まずは子をどこに産んでいるのかわからないので、その住処を探します。

探すのに運が良ければ5分や1時間で見つかるときもありますが、長い時間がかかる時もあります。5時間探しても見つからなかったり、何日もかかったり、1週間や1か月探しても見つからない、という事がよくあります。

野犬の犬達は頭がよく、産んだ子達が外の敵(カラスや鳶など・人間も含め)から身を守るため、わかりずらいところに住み家を作り、大切にわが子を育てています。

まだ小さいよちよち歩き(生後1カ月すぎくらいまで)の時に保護出来ればいいのですが、それ以上大きくなると人の手では捕まえられなくなるので捕獲器を設置し、その中に餌を引っかけます。空腹な子犬はこれで保護できることがあります。

 

捕獲器で保護できた子犬は生後2カ月以上たっている場合が多く、自分より大きい人間を怖がり警戒心も強く、慣れるのに少し時間がかかるため、ゆっくり時間をかけ、日々の積み重ねで信頼関係を築いていくことが必要になります。

母犬の乳を防犯カメラで確認

野犬は人と距離が近い子もいれば、人の前に姿を現さない警戒心の強い子もいます。

姿を見せない母犬は、目視でお乳の様子を確認することができない為、防犯カメラを設置して、その姿をとらえ確認することができます。

防犯カメラを設置するときは、カメラの前に餌を置いて、母犬の姿が映るようにしています。

警戒心が強く頭のいい野犬は、カメラの存在に気付いているので、得体のしれないものがすぐそばにあることに恐怖しつつも、空腹の為、置いてある餌を必死に食べます。

強い犬から食べている傾向にあり、弱い犬は最後に食べています。

生きていくのに必死なのが見てわかります。

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素手で保護出来ない子は、
捕獲器で保護

生後1か月くらいまでに保護出来なかった子は素手で保護することが困難になります。

人を見ると逃げてしまうため、足の速さも人では追い付けないくらい早いので、捕獲器で保護するしかなくなります。

餌を仕掛け、捕まえられるまで設置します。

餌を仕掛けたり、仔犬が入っていないかどうかを確認するため毎日捕獲器を見に、確認にいかなくてはいけません。

特に夏場は炎天下の中、長時間さらされると下手すると捕獲器の中で亡くなってしまうこともあるので午前中と午後の2回、確認をしにいかなければいけません。

冬も寒いので同じことが言えます。

必ず捕まえられるわけではなく、犬も頭が良いので一回捕獲器に入って捕まった子を見ると、入ったらいけないと学び、近寄らなくなります。

捕獲には時間も、労力もかかります。

捕獲器で保護された子はある程度大きくなっている為、人に対しての警戒心も強く捕獲された恐怖もあり、怖がりで人に慣れるまで時間がかかります。

保護から譲渡までの流れ

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1.子犬を保護

生後1週間~

子犬がどこで産まれているのか探して、見つかればすぐに保護します。

生まれた日がわからないのですが、生後1週間だったり生後3週間だったり、まちまちです。だいたい4~5匹、多くて6匹産んでいます。

赤ちゃんなので、ほとんど寝ています。

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4.子犬を保護

生後1カ月~

小さい赤ちゃん子犬だけでなく、少し大きめな子を保護することがあります。

生後1カ月以上過ぎた子を保護すると人に対して警戒心を持っていますので最初は怖がって固まっています。

ただ怖いだけなのでこれから少しずつ慣らしていきます。

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7.里親様の元へ

ワンコを終生、お願いいたします。

里親さんと譲渡日の日程を決め、当日は保護主の自宅までお迎えに来ていただき、誓約書等の書類を交わさせて頂きます。

子犬をお渡しし、里親さんに連れて帰って頂きます。

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2.育てる

生後3~5週までミルクで育てます

生後4~5週間くらいまではお母さん犬の代わりにミルクを与えてあげます。

排泄もまだ自分でできないので刺激してあげながら徐々に自分でできるようになります。歯が生え始めて、生後3~4週間を過ぎてから離乳食に入っていきます。

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5.人に慣らす

生後1カ月半~

小さければ小さいほど、人馴れが早いです。警戒して近寄ってこなかった子もだんだんと甘えてくるようになります。

歯が痒くて甘噛みをよくしてきます。

遊びたい盛りで元気いっぱいです。兄弟達とじゃれ合って遊んでいます。

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3.お世話期間

生後5週~

離乳食を食べれるようになったらぐんぐんと大きく成長していきます。ドッグフードをふやかさなくてもカリカリのまま食べられるようになります。

​起きている時間も徐々に長くなっていきます。

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6.里親募集

生後1カ月半くらいから譲渡可能です

「ぺっとのおうち」のサイトから里親募集をかけます。

それ以外にも譲渡会を定期的に開催してますので、希望者の方はお越し頂くか、応募していただくようになります。

希望者の方とやりとりをして譲渡条件に満たしている方とお話を進めさせてもらいます。

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